読書の旅

私にとって「読書」とは何かを考えます。

2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ツバキ文具店(小川糸)

「鎌倉の一年は夏から始まると、私はひそかに思うのだ。」 この小説は夏から始まる。 舞台は鎌倉。鎌倉の夏秋冬春とともに、物語は進んでいく。 主人公は、鎌倉で一人、ツバキ文具店兼代書屋を営む雨宮鳩子。 通称ポッポちゃんである。 ◆代書屋。 この小説を…

世界の美しい図書館

昨日紹介した松浦弥太郎さんの『もし僕がいま25歳なら、こんな50のやりたいことがある。』の中で、 松浦さんが実際に20代の頃、実践していたという「なんでもベスト10」というリストづくりの話が載っていました。テーマはいろいろと思い浮かぶのですが、10と…

もし僕がいま25歳なら、こんな50のやりたいことがある。(松浦弥太郎)

松浦弥太郎さんの著書です。 松浦さんと言えば、『暮らしの手帳』の編集長をされていた方で、2015年にはクックパッドに入社されています。高校をドロップアウトし、渡米した話はいろいろな著作で書かれています。 松浦さんの本はこれまでも、「今日もていね…

読書体験(小学校低学年)

一週間ぶりの更新です。 今日は、読書体験を振り返る②小学校低学年編です。 読書興味の発達は、前回とほぼ同じ昔話寓話逸話期にあたります。 小学生になると読書月間が6月と11月にあり、読書カードが配られました。 1年生の目標はひと月に10冊(6月)、2…

望郷(湊かなえ)

湊かなえさんの短編集。 読後、まず抱いた感想は・・・ 「ミステリーなのに、ミステリーらしくない。」 でした。 物語の舞台となっている白綱島は、湊さんの故郷因島であることはすぐに想像がつきました。白綱島を舞台に、「本土」と島をつなぐ「白い橋」が…

代表的日本人

2018年の大河ドラマで堤真一さんが「西郷隆盛」を演じると聞き、ある本を思い出した。 内村鑑三著 鈴木範久訳『代表的日本人』 (元来語り出すと文章が長くなる性質なので、項目を立てて紹介していこう) ・【英文での出版】 内村は日本人であるのに、訳者がい…

絵本

先日、書店の絵本コーナーに立ち寄ると、衝撃的なタイトルの絵本に出会った。 ・・・ ・・・・・・ ・・・・・・・・・ 『ママのスマホになりたい』 個人的にはキミスイこと『君の膵臓をたべたい』以来のインパクトのある題名だ。 スマホに夢中なママに振り…