読書の旅

私にとって「読書」とは何かを考えます。

最強の読み方(池上彰×佐藤優)

1月下旬、丸の内の丸善で入口を入って最も目立つ場所に積まれていた本。

 

池上氏と佐藤氏のそれぞれの単著を読んだことがあった私は、二人のコラボ本を興奮気味に手にとった。ぱらぱらとめくるだけでいいかなどとと思ったのは間違いで、中身は想像以上に濃い。これは、家でじっくり読んで、一流の知識人の「本の読み方」のノウハウを知りたいと思い、迷わずレジへ。お持ち帰りした。

 

構成は以下の通りである。

序章 僕らが毎日やっている「読み方」

1章 僕らの新聞の読み方

2章 僕らの雑誌の読み方

3章 僕らのネットの使い方

4章 僕らの書籍の読み方

5章 僕らの教科書・学習参考書の使い方

 

【新聞】

新聞は2紙以上読まないと危険という二人の共通見解。

これは、大学時代から私自身も感じていることではあるが、なかなか実践できていないことの一つである。毎日新聞と某地方紙はとっているが、目を通すのは毎日のみ。

図書館などで大手の朝日、読売、産経、日経などはおさえておきたいものだ。

池上氏が「新聞が世の中を知るための基本かつ最良のツール」、佐藤氏が「毎日5~6時間は新聞を読む時間にあてていた」というくらいなのだから重要なツールだ。

ちなみに池上氏は毎日11紙、佐藤氏は毎日10紙に目を通すとのこと。(一覧は49ページに掲載)

 

【雑誌】

佐藤氏が「雑誌の世界はいま、電子雑誌の定額読み放題サービスの登場によって、まさに過渡期を迎えようとしている」「大革命」と述べている。佐藤氏が契約しているのはdマガジン。月額400円+税で、180誌以上が読み放題。

私も2月に機種変更してから愛用しているサービスである。

dマガジンの何がすごいかと言えば、雑誌一冊の値段で180誌が読めること。

決して書店では手に取らないジャンルもぱらっと見てみようかなと触れることもできる。何より、雑誌を買うと処分が大変なので、その辺の手間がかからないのもいい。

バックナンバーも一定の期間は読めるし、スクリーンショットも可能だ(もちろん個人で楽しむ範囲に限られるが)。

 

【ネット】

佐藤氏が「ネットは上級者のメディア」というように、ネットの情報から「玉」だけを選ぶのはかなりの知識とスキルが必要とのこと。例えば、今私がこうしてブログで書いている内容は、この著作の二次情報であり私のバイアスがかかっている。そんなものがネットにはごろごろ転がっているわけだ。真の情報に触れたければ、やはり一次情報にあたるべきだろう。SNSは、インプットの時間を阻むとお二人がおっしゃっているが、私自身ツイッターを始めてからかなりの時間を浪費している。完全に依存している。まずは、一日一時間のネット断ち、挑戦してみようか・・・

 

【書籍】

池上氏は「世の中で起こっていることを知るには新聞がベース」になるが、「世の中で起こっていることを理解するのは書籍がベース」と述べている。リアル書店へ足を運んで、知りたい分野の本棚へ行くだけで本の帯からその学問のイメージを大まかにつかめるメリットも。お二人とも「いい本に出合うためには本をたくさん買うこと、迷ったら買うこと」を原則にしているとのこと。たしかに誰かが何年もお金も労力もかけて苦労した事柄をその一冊で手に入れられると考えたら安い!私自身、大学の恩師にも同じことを言われた。本は高いと思われがちだが、自分が一からその情報を手に入れようとするのに比べたらかなり安いのである。

 

【本の読み方】

佐藤氏は「熟読」「超速読」「普通の速読」の三つの読み方を駆使しているとのこと。(詳しくは本でご確認を)やはり、べたっと読むのはよろしくないのだなあ・・・。私は妙に完璧主義なところがあって、一言一句逃すまいと読書をしていたから、挫折することがしばしば・・・。自分自身が現時点で理解できるの本か否かを判断することも大切なのだと気付かされた。本の内容を100パーセント理解しようとする完璧主義は捨てよう。

 

【教科書・学習参考書】

基礎を学ぶうえで、小中学校の教科書あなどるなかれ!

 

 

時間のないビジネスパーソンが何か学びたい!効率よく学ばなければならない!と思った時に、学び方を学ぶ一冊だと思う。早速実践!

 

はる