読書の旅

私にとって「読書」とは何かを考えます。

図書館戦争(有川浩)

大学時代、「阪急電車」が面白かったと部活の先輩に話したら、有川浩作品ということで快く貸していただいたのが、図書館戦争だった。とても面白かったが、読むのが遅く、途中でお返しした記憶がある。

 

それから本には触れていないのだが、WOWOWで放送していた映画を観た。

 

映画は、岡田くん演じる堂上教官の台詞にときめく。栗山千明さんもかっこいい。実際の自衛隊のヘリや車輌も使い、圧巻の戦闘シーンだった。

 

何より泣けたのが今は亡き児玉清さんが(写真ではあるが)出演されていたことだろう。あの役は本を愛した児玉さんにしか出来ないと思った。

 

映画から、表現の自由を当たり前に思い、無関心になってはいけないのだなというメッセージを受け取った。表現の自由がおびやかされることはあってはならないが、それに甘んじて無関心でいてはいけないのだと。

 

それを守る使命が劇中では図書隊のメンバーだったけれど、あのメンバーのように一人ひとりが本をそして表現の自由を大切にしていかなければならないのだなあと感じた。

 

最後に、映画のなかで好きな台詞を。

「正論は正しい。だが、正論を武器にするのは正しくない。」

 

深い。たしかに正論は正しいんだけれど、正論ばかり言っている人は敬遠されがち。世の中、例外な事象が多いんだなあ、きっと。むしろほぼ例外ともいえる。正論は正しいという面では強いけれど、そこから外れた各々の事象に対しては滅法弱い気がする。正論を武器に相手を傷つけるのはよくないという意味で堂上は手塚に言ったのかと思われるが、生き方の参考になる台詞だった。

 

次は映画ラストミッションも見よう。

 

はる